ゆめぴりか純米酒 販売について

今朝の道新の記事で、ゆめぴりか純米酒 『ピリカの初恋』 の記事が掲載されました。
朝から当社にもお電話を頂いておりますが、こちらの商品は
株式会社 北のさくら様での販売となりますので、
ご希望のお客様につきましては下記までご連絡ください
http://kitano-sakura.jp/
今回の企画は、昨年秋から始まり晴れて商品となりました。
~ピリカの初恋 誕生ストーリー~
こちらは、北のさくら 社長様 のお言葉です
はじまりは昨年の秋、日本酒をこよなく愛している方からの依頼でした。
『ゆめぴりかで日本酒を造ってほしい』
この依頼に私は、正直驚きました。なぜなら“ゆめぴりか”は全国のお米品評会「米-1グランプリ」で、
No.1を獲得したお米なので、
確かに食味は抜群に美味しいのですが、日本酒造りには向かないと言われている食用米だからです。
もちろん世界中さがしても“ゆめぴりか”で日本酒を造った人は誰もいません。依頼した方も、そのことは知ってのこと。
しかし私も、日本一美味しいと言われる“ゆめぴりか”で日本酒を造ったら、どんな味わいになるのか、とても興味がわき、
「分かりました、やってみましょう」
と大きな冒険でしたが返事をしました。
それから1ヶ月後、私の故郷、羊蹄山麓にある北海道倶知安の二世古酒造さんに顔を出し、今回の件を依頼したところ、返ってきた答えは、
「ゆめぴりかでは、日本酒を造れません」
の一言。
もちろん、造れないと言われるのは、百も承知でした。
私は本気で“ゆめぴりか”で日本酒を造りたいという心構えを分かってもらうために、
「ゆめぴりか純米酒 ピリカの初恋」
という名前を決め、そして商標登録までしてきたことを伝えました。
それでも返ってきた答えは「造れません」
そこから、
「造ってください」
「造れません」
「造ってください」
「造れません」
が、数時間続いたところで……
二世古酒造さんが、ついに根負けして「分かりました、造りましょう」と言っていただけました。
その時は、本当に嬉しくて思わずガッツポーズをしました。
もちろん、二世古酒造さんに、ご迷惑をかけることはできないので、もし失敗しても全てを買い取るという条件付きでの了解てす。
これは私にとっても大きな賭けでした。
それから二世古酒造さんと何度も打ち合わせをして方向性を決め、2012年に仕込みを始めました。
日本酒造りには不向きな軟質米ということもあり、試行錯誤をしながらですが、
順調に発酵をしてくれて、ついに今春、日本初の100%ゆめぴりかを使用した純米酒『ピリカの初恋』が完成しました。
少し大げさな言い方かもしれませんが、奇跡が起きた瞬間でした。
初めて飲んだときは、あまりのうれしさに涙をこらえるのが精一杯でした。
“ゆめぴりか”を使い初の試みで完成した純米酒、関わった全ての人の想いが詰まったお酒だからこそ喜びもひとしおです。
そして、味わいは、口の中に芳醇な香りが広がり、そして旨み・酸味とが調和してキレがあり、
試飲した女性スタッフの5人は、
「まるで白ワインを飲んでいるみたい」
と全員口を揃えて言うくらい、他の日本酒では味わえない独特のものです。
原料は、地元では「えぞ富士」と呼ばれている、羊蹄山麓でとれた“ゆめぴりか”を使用。
また水は、ニセコ山系の雪清天然水を使用。
こうして全て北海道で造られた、奇跡のお酒「ピリカの初恋」が誕生しました。

新たなものを築くには、今までの固定概念を捨てなければならないとつくづく思いました。
それと忘れてはいけない、夢をもつこと・情熱をもつこと
このお酒を次の造りでも再現できるよう、しっかりと今回の造りデータをもとに
この夏対策を練りたいと思います。
地産地消、皆様もぜひ飲んでみて下さい。