仕込み真っ只中

今年の冬、異常ですよね・・・・・・
私も蔵にもどり早7年、ここまで寒いのは初めて
そして雪も多い・・・・・、参りました
酒造りは、秋に米が収穫されて冬の寒い時期に造る寒造りが主流となって
いますが、ここまで寒いとかなり大変です。
まずは、米洗いが大変
当社は、井戸水ではなく伏流水を使用しているので水温がほぼ1度くらいです
吟醸系や麹などは手洗いの為、手の感覚がなくなります。
次に、仕込みと発酵工程
酒造りに適している外気温は5度くらいですが、当蔵の仕込み蔵はマイナス表示です。
こうなると、発酵のバランスがくずれる傾向があり、アルコール発酵が進まない、粕歩合が多いなど
目標としている酒に近づけるのがとても難しくなります。
この困難をどう乗り切るのか、いろいろと四苦八苦しながら作業を進めております。
まずは仕込み配合の変更、料理でいうとレシピ表です。
その他、タンクに巻くマットを増やす、タンク下部に電気毛布などを使い一定の温度を保つように
行い、現状は良い方向に進んでいます。
酒造りは、毎年毎年が違うだから面白いと言いますけど、ここまで寒さで苦労するのは
初めてです。