酒造り 実況中継 麹3

麹造りの続きです。
山の塊になった麹は、夕方一度手入れをすることで、温度調整を行いまた山の状態に戻します。 そして次の日まで深い眠りにつきます・・・・・

次の日の朝、温度が1~2度上昇して、米の表面には、所々に麹菌(ハゼ)の繁殖が肉眼でも見られるようになります。
2日目になると、麹菌がどんどん繁殖するとともに、温度が目まぐるしく上昇しますので温度コントロールをし易くする為、小箱に移されます。
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麹造りでは、床麹・箱麹・蓋麹・機械を使っての麹造りと、造り方が数種類ありまして、当蔵では、一般的な箱麹という方法で麹を造ります。
箱麹は、10キロ盛りの箱に麹を入れて、温度管理をする方法で、途中、夕方の仲仕事夜の仕舞仕事という作業があり、
こまめに温度を見ながら、作業をする方法です。
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箱の上には、薄い布をかけて、前半は、乾燥し過ぎに注意をし、後半は、乾燥させながら麹菌を米の中心までハゼ込むように造します。
45~48時間の長い時間をかけて、麹は完成いたします。
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出麹(麹室から麹を出す)後の写真、この後、最低一日は枯らしてから、仕込みに使用します、噛むと、栗のような甘みが口いっぱいに広がります。